47歳になりました。
もともと20代の頃から、1つの職場に3年以上所属することがありませんでした。環境を変えるために転職したり、フリーランスで仕事をすることを好んでいました。
そんな私が、日野レッドドルフィンズには5年間所属しました。入団初年度に即トップリーグに昇格して環境が大きく変わったり、コロナや不祥事で活動がいきなりなくなったり、所属しながら大学院で研究したりと、エキサイティングで飽きない5年間でした。
しかし、5年はさすがに長すぎたかもしれません。その反動か、今年5月に退団後、これまでにないエネルギーで3つの事業に取り組んできました。
①ラグビーアカデミー事業の開始
大田区には、小中学生向けラグビースクールやアカデミーがこれまでありませんでした。タグラグビーの活動はありますが、23区で最も広い大田区内で2チームのみ。人口の多い西部の調布地域に、小学生が通えるラグビー環境がありませんでした。
そこで、地域総合スポーツクラブ NPOピボットフットと協力として、雪谷小学校でタグラグビー2教室を開始。9月には千鳥小学校でもスタート。さらに10月以降は、大森地区にて、コンタクトありのラグビー3教室を開催する予定です。小学生中心ですが、中学生も広く募集します。
目標は、3年後に大田区初の中学生チーム発足です。
②ラインアウトスローイング パーソナル指導プログラムの提供
新しい指導プログラムを開発しました。ラインアウトスローイングに特化した個人指導です。スローイングは、ラグビーにおいて非常に重要なスキルですが、これまで体系的には指導されてきませんでした。日本体育大学大学院にて研究し、その後実践してきた成果を、プログラムとして提供することになりました。
22年8月25日発売のラグビーマガジン誌にて、10ページに渡って、プログラムの内容が紹介されます。
③「コーチングと科学」をテーマに取材、執筆
スポーツライターの仕事も再開させました。主なテーマは「コーチングと科学の関係」「分析をどう現場に活かすか」など。
2016年から約2年間、マックファン誌に「No.1の分析力」を連載しましたが、私にとってはその続編です。同連載では、さまざまな競技の分析担当者と対談をしていたのですが、球技以外になると、相手の方の専門性についていけなくなることを感じていました。
つまり、スポーツ科学の知識が足りなかった、ということですね。これが大学院入学のきっかけとなりました。
今回の取材では、最新のスポーツ科学を平易に紹介すると同時に、一流の指導者がどのように科学を生かしているのかを追いかけたいと思います。
第一弾は、陸上でした。次は柔道。さらに水泳、ソフトボール、ゴルフ、卓球、と続く予定です。
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他にも、3つ進めているものがあります。いずれもラグビーと科学に関した企画です。そのうち一つは、日体大一般研究員として、論文を投稿することなのですが、こちらは最も難しい。私のキャリアの中で、研究は最も遅く始めた分野。それだけに慣れるまで時間がかかるので、時間をかけてやるしかない、ですね。
こうして振り返ると、日野レッドドルフィンズでの5年間は今の基盤になっていますね。その前の東芝での2年間も非常に役立っている。30代での茗渓学園での教員生活や、上智大学でのコーチングも活かされている。さらに言えば、20代でのコピーライター時代には執筆の基本を・・・。
というわけで、皆さまのおかげで、ここまでやってこれました。
47歳の一年は、これまでの経験を活かし、さらに新しいことにチャレンジする1年にしたいと思います。