ソフトボール日本代表を金メダルへと導いた「秘密兵器」取材の裏側 (集英社オンライン)

集英社オンラインに、ソフトボール日本代表の「秘密兵器」に関する記事を書きました。

東京五輪からすでに1年以上が経ち、サッカーワールドカップで盛り上がっている最中に、「季節外れ感」がありますが、この取材には理由があるのです。

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 そもそものきっかけは、2022年春に、東京大学スポーツ先端科学連携研究機構の中澤公孝教授の授業を聴講させていただいたことでした。
 毎週スポーツサイエンスの第一人者が登壇される非常に豪華な授業で、「異次元のピッチングマシン」を開発された、柏野牧夫教授(NTTコニュニケーション科学基礎研究所)もそのお一人でした。
 半年に及ぶ授業の中で、多くの知見を得たのですが、その中でも、中澤教授が、次のような内容のお話をされたのが強く印象に残っています。
* * *
「科学者が偉くて、現場のコーチは知識がないから偉くない、などということのは大きな間違い。科学が理解できているスポーツに関する知見は、ほんのわずか。実はコーチングについて何も分かっていないと言える。コーチと科学者はお互いを補完していく必要がある」
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ソフトボール日本代表の快挙は、まさに現場の指導者と科学者の歩み寄りによって実現されたのではないか、と牧野教授の授業から感じておりました。
では、実際に現場の指導者に聞いてみよう、と、宇津木監督に取材を申し込んだのです。
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「このピッチングマシンは私の監督人生を変えました」
インタビューの冒頭で宇津木監督は、そう語っていました。それほどのマシンですので技術的に凄いことは言うまでもありません。ただし、それだけでは結果には結びつかないことが多いのがスポーツ界の現場です。技術を受け入れた現場の理解と執念、そして現場のリクエストを取り入れようとする科学者の姿勢。
この2つが無ければ、このような結果は生まれなかったと取材を終えて確信しています。
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