第2回タグラグビー教室対抗戦を終えて

第2回タグラグビー教室対抗戦を終えて

コラム68

25年3月2日、第2回タグラグビー教室対抗戦を開催した。参加者は、前回より12人増えて、70名。参加チームも2チーム増えて、12チーム。幼児から大人までが参加して、合計28試合を繰り広げた。コンタクトのないタグラグビーだからできることだ。

保護者の皆様に協力をお願いし、チームの誘導やレフリー、得点の集計などを担当してもらった。指導も、各教室の担当コーチや、パパ、ママコーチが担ってくれた。私の役目は、大会がうまく運ぶように全体を見ること。と同時に、選手たちに声援も送る。また、自分の子どもも出場しているので、時々そちらにも目を配る。運営者であり、コーチであり、父親なのだが、心の中はずっと運営者。各チームの指導はコーチに任せ、我が子は放っておいても楽しくやっているから大丈夫。

会場にはコートが2面あり、たまたま見ていたコートで、我が子が駆け抜け、トライをした。この時、父親の気持ちが前面に現れるかというと、そういうことはなかった。不思議な感覚だ。嬉しくないわけではないが、それよりも全体のことが気になる。誰も怪我をしていないか、とか、思ったより暑くなっているが体調は大丈夫か、とか。立場は人の感情を大きく変えるのだと知る。

特定のチームに勝って欲しいなどとは、当然思わない。ただし、勝たない方が良いな、と思っていたチームはあった。前回の優勝チームである。勝つばかりでなく、負けることも経験してもらいたい。そして、いろんな選手に優勝の喜びを味わってもらいたい。

結局、そのチームが2連覇を飾った。その教室には、細身で足が速い選手が揃っている。一方で、体重のある子が集まったチームは、なかなか勝てない。タグラグビーにはそういう面がある。コンタクトラグビーになると、そこが変わっていく。これまで負け続けていた者に脚光が当たる。色々な体格の選手が活躍できるのがラグビーの良いところだ。

将来的には、グランドを半分に分け、半面でタグラグビーの大会、もう半面でラグビー、あるいはタッチラグビー大会を同時にしたいと思っている。いろいろな楽しみ方を提供したい。

今回は、「お母さん、お父さんのためのヨガタイム」も実施した。保護者にヨガのインストラクターをされている方がいるのを知り、お願いした。試合の合間に、気持ち良い天気の下、30人ほどが芝生の上にマットを引いて楽しんだ。

今回の大会は試合数も増え、途中でお腹が空いていた子もいた。次はキッチンカーに来てもらおう。地域のマッサージ店に協力を要請し、グランドの脇で保護者がマッサージを受けられるようにするのも良い。クラブハウスでは、スポーツ栄養士から栄養指導を受ける機会としても良い。中学生たちも参加させ、ウエイト場で専門のコーチから指導を受けるのも良いだろう。

どんどん夢が広がっていく。これは、コーチが感じる喜びとは一味違う。コーチの喜びは、選手の成長だ。一方、運営の喜びは、その場が広がっていくこと。人と人が交流していくことにあるようだ。

「地域のすべての世代に、豊かな運動機会を提供する」。アカデミーの指針をしっかり継続しつつ、規模を広げていきたい。

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