高校ラグビーで経験すべきこと。のんびり正月の合間に考えた。

今年の正月は家でのんびり過ごそう。昨年11月ごろに家族で決めた。映画を見たり、漫画を読んだりしよう。とても良さそうだ。正月に限らず、これまで休暇は何かと忙しかった。

しかし、長年の習慣のせいか、体質なのか、休暇となると早起きになる。元旦も、真っ暗な中で目が覚めた。そこから日記を書いたり、本を読んだり。明るくなるのを待って、ジョギングに出る。

戻る頃に家族が起きてきて、少々の日本酒とおせちをいただくと、困ったことに眠くなってくる。そこで初詣を兼ねて散歩へ。目指すは、日蓮宗の大本山、池上本門寺。

近所に大きな寺があるというのは、何となく気分が良い。ジョギングの目的地にもなる。本門寺には有名な石段もあるので、ゴール直前に駆け上るのも良い。富士山に向かって、ガッツポーズもできる(しないけど)。

昔は浅草に住んでいたので、浅草寺周辺を走っていたが、あの辺りは人が多すぎる。その一方、本門寺は程よい人混み。元旦の昼もそうでした。

出店がたくさん出ている。昼飯代わりに何か食べようと言うことになり、物色する。ケバブやロングポテトなど国際色豊かだ。しかし、正月らしさを重視してタイ焼きを2つ。もっと食べたいと子どもがねだるので小銭を渡すと焼きそばを買ってきた。ガッツポーズしている日蓮聖人像(こちらは本当にしている)の傍らに座って食べていると、なんとなく「のんびり正月」感が出てきた。

しかし、そのあたりから時計が気になってくる。そろそろ帰ろうか、と家族を促す。帰り道は、やや早歩き。

そうです。花園ラグビー場が気になっているのです。毎年元旦は、全国高校ラグビー準々決勝。この日は、14時から母校、茗渓学園対東福岡。あわてて帰らずとも、後で追っかけ再生しても良いし、歩きながらスマホで見ることもできる。しかし、どうしても急ぎ足。そんな気持ち、分かるでしょ?

試合結果は、茗渓学園28-東福岡41。

後半の戦いぶりを見ると、前半は緊張で力が出せなかったのかな、とも見える。それも実力のうちか。実際のところ、外からはわからないことはたくさんあるので、何とも言えない。

昨年、あるラグビー指導者と飲んでいて、心に残る言葉があった。その人は、現役時代、国際大会に何度も出場していて、指導者としても結果を残しているのだが、「高校生の時に花園に出たとか、将来には何の関係もない。優勝したって、その後の競技人生においてはほとんど意味がない」と言う。

「大事なのは、大学生以降の本格的なラグビーとなる前に、ラグビーの楽しさを知ったかどうか」 

負けた試合の中でも、楽しさを感じる場面はある。それは貴重な経験だ。グランドに立てなかった、あるいは花園に届かなかった選手たちにも、それまでのラグビーで感じた楽しさはあったはず。それらを忘れずに、次の舞台を目指してほしいなあと思う。

さて、今日もそろそろジョギングへ行こう。

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日蓮聖人像

https://www.nippon.com/ja/guide-to-japan/gu900220/より

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