セブンズ病。大学選手権準決勝2試合を見て。

正月2日。終日、外出の予定無し。となれば、大学ラグビー観戦ですね。例年1月2日は大学選手権準決勝2試合が開催されます。この日は朝から子どもが熱を出し、元気がない。私を遮るものは何もない(看病はある)。

元旦に続いての晴天。東京・国立競技場には、冬の日差しが降り注ぐ。第1試合の帝京大学対明治大学では、眩しくてキック処理に影響が出るほど。第2試合は、早稲田大学対京都産業大学。どのチームにも将来性豊かな選手がいて、随所でスタジアムを沸かせる。勝ったのは、帝京大学と早稲田大学。ディフェンスとフィジカルが一枚上手。決勝戦が楽しみです。

私は2試合とも、自宅のリビングで観戦。普段であれば、子どもが邪魔しにくるのだけど、この日はソファで大人しく寝ている。

しかし、3トライ差がついたあたりから、もういいかな、と思い始めてしまった。どうしたことだ。滅多にない、休日昼間のテレビ観戦なのに・・・。結局、両試合とも開始20分ごろに、私の集中力は切れてしまいました。

「セブンズ病」と私が勝手に呼んでいる現象があります。

セブンズとは、7人制ラグビーのこと。オリンピックで採用されている形式で、デフラグビーも7人制を採用しています。2026年の日本大会も「デフセブンズ世界大会」です。

今の私は、勉強のために見る試合は、7人制が多い。これまでのコーチやアナリストの経験は、15人制だったので、学ぶことばかり。

7人制日本代表のコーチやアナリストに質問させてもらうこともある。当然、皆さん、7人制の試合をたくさん見ている。

「15人制(普通のラグビー)も見るんですか」と聞くと、「見ませんね」と即答。

「両方見る時間がないですか」に対しては、「それもある」と前置きした上で、

「15人制は試合時間が長過ぎる」ときっぱり。

7人制ラグビーは7分ハーフで行われるので、1試合15分程度。大会を映像で見ると、20分おきに試合が続いていく。

そういうもの?15人制の方が面白いでしょ?と最初は不思議でした。そして、ちょっぴり7人制を下に見ていたかも。

今は違います。一瞬でゲーム展開が変わり、一つのビッグプレイが勝敗に直結するセブンズは面白い。大会の中には、大差がつく試合もあるけれど、20分経ったら、また次の試合が始まるので、問題なし。大差で負けたチームが、次の試合では様変わり、なんてこともある。

一方で15人制の試合は、実力の差がそのまま現れやすい。前半20分は競っていても、そこから差がつくと、点差を詰めることも難しい。特に大学ラグビーは、タレントが一極集中しやすく、練習環境にも差が大きいので、その傾向が強いように感じます。なので、最後まで応援するのは、特定の選手のファンだったり、母校のジャージを着ているOBが多い。それは別に悪いことではないけれど。

今年のリーグワンは、競った試合が多いですね。下位チームの強化が実っているのでしょう。ただし、まだリーグ序盤。中盤になって、怪我人が増えてきても、僅差の試合が続くかどうかに注目しています。

というわけで、私はすっかり「セブンズ病」ですが、もちろん15人制も好きです。

でも、やっぱり1試合2時間は長過ぎませんか。

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