7月15日より始まった世界陸上オレゴン大会。本日7月24日、日本時間9時40分に登場する4×400mリレー日本チームの戦略について取材しました。
4×100mはリオで銀メダルを獲得するなど素晴らしい結果を残す一方で、4×400mは低迷を続けてきました。
その状況を分析し、新たな戦略が考え出されたのは「乳酸研究の現場」でした。
記事には書けなかった中で、印象的だった言葉があります。
(過去のレースで、各選手が後半(300m以降)に抜かれてしまうことに関して)
「これまでの指導では、持久力が足りない、と言って走り込んでしまうこともあった。でも、そうではなく、最初の200mの記録を高めましょう、とこのデータから提案できたのです」
(アメリカで合宿をした理由について)
「アメリカでは、400mの練習は、100mや200mの選手と一緒にやります。日本では違うこともある。その環境を肌で感じてもらうためです」
躍動する日本人スプリンター。400mリレーの「逃げ切り戦略」とは?
私にとっては、4年前まで雑誌マックファンにて連載していた「No.1の分析力」の続編です。
当時は、他競技のアナリストがどのように活動しているのかを中心に書きましたが、今後は、コーチの視点にシフトして、分析をスポーツの現場でどう活かすのか、をテーマに追いかけていきます。