49歳になりました。
振り返ると、48歳は大変充実した1年でした。
◆デフラグビーの今後は「Same Vision」
1年前、デフラグビーの取り組みとして2つの目標を掲げました。1つ目は、デフラグビー日本代表が未だ勝ったことのない、フィジーを倒すこと。2つ目は、23年4月の世界大会に出場できなかった若手選手を育てること。
23年11月のフィジー遠征では、フィジー代表から勝利をあげることができました。2024年8月には南アフリカへ遠征し、3人の新人選手が国際試合デビューを果たしました。
ただし、この遠征では南アフリカ、イングランド、オーストラリアのいずれからも勝利を挙げることができませんでした。今後のチームの取り組みは「Same Vision」を持つことです。全員がビジョンを共有し、見ている人が「本当は聞こえているじゃないの?」と感じるほどのプレイを見せる。2026年に世界大会が予定されています。Same Visionとともに、強豪国に勝てるよう、チームを育てていきます。
(24年8月のデフラグビー南アフリカ遠征。ヨハネスブルグにて練習。撮影:長田耕治)
(南アフリカでの大会終了後。オーストラリアチームと交流。私の隣はカメラマンの長田耕治氏)
(今後のデフラグビーの目標。世界一になること、見る人を感動させることの両方を目指す)
◆中学生コースが開校
「ピボットフットラグビー教室」(おおたラグビーアカデミー)を2年前に立ち上げた際、大田区内に中学生のためのラグビー環境を作ることを目標としました。
24年4月より、中学生コースを開始。東京ガス大森グランドと、日体大荏原高校グランドにて、それぞれ大森教室、荏原教室をスタートさせることができました。まだまだ小規模ですが、少人数制を活かして、日々選手たちのスキルアップをサポートしています。
この他、小学生アカデミー(14名)、タグラグビー教室(雪谷21名、出雲9名、千鳥6名)、手話タグラグビー(12名)、親子タグラグビー(22名)を運営しており、会員数は、中学コースを合わせると、90名を越えています。
これに加え、横河武蔵野アトラスターズジュニアアカデミーのヘッドコーチとしても活動しています。こちらには40名を超える中学生が在籍しています。
いずれの活動でも、私一人では運営はできません。コーチングスタッフと指導方針やスタイルを共有し、明確な指針のもとで指導できる体制を作ることが、これから1年の課題です。
(24年3月、大田区小学生アカデミーの記念写真。この中から3人が中学コースへ進んでくれた)
◆他競技、他国のアカデミー活動から知見を広げる
南アフリカ遠征を終えてから、他競技の指導を体験したり、海外から来た指導者に会いにいくなどしています。アカデミーは、年間を通して活動するので、リフレッシュの期間がありません。その結果、選手がラグビーに飽きてしまう危険性があります。また、指導する側もマンネリ化してしまうなどの弊害が考えられます。
この8月には、横河武蔵野アトラスターズジュニアアカデミーにて、マルチスポーツの取り組みとしてハンドボールを導入しました。私自身も、バドミントンやサーフィンなどに挑戦しています。
過去2年間、国内トップレベルのラグビーチームを数多く訪問し、その取り組みを学んできました。今後はそれに加えて、他競技や他国のアカデミー活動を学び、知見を広げていきたいと思います。
もうすぐ50歳。正直、ちょっと怖いですね(笑)。
でも、こうした活動を続けていけるなら、50代になるのも悪くないかな。